投資が上手くいかない人の理由とは?
皆さん、こんにちは。
園原新矢です。
本日のテーマは「投資が上手くいかない人の理由とは?」です。
3つの足りないもの
お金を稼ぐことは得意でも、運用するとなると上手くいかないという人は案外と多いものです。
上手くいかない人には足りないものが3つあります。
まず「プラン」と「環境」、そしてもう1つは「受け取り方」です。
お金が増えた減ったという事実に対して私たちが受ける印象というのは、計りにくいものです。
例えばあなたが100万円を一生懸命貯めて、運用して1000万円に増やしたとします。
しかし、デノミ(※通貨単位を切り下げること)によってこのお金の価値が10分の1になり、1000万円が100万円の価値になってしまったらどう思いますか?
「貯めた意味がなかった」と思ってしまいますよね。
※デノミは、実際に世界の国々で起きています。
(有名なものに、2008年ジンバブエが100億分の1のデノミを実施、翌年にはさらに1兆分の1のデノミを行いました)
また、例えば、誰かに委託して毎月の配当が5万円の商品を100万円で買ったとします。
毎月順調に5万円の不労所得が入ってきて上手く回っていると思っていました。
しかし12ヶ月後に「実は元本の100万円がなくなっていました」と突然言われたらどうでしょうか。
1年経過して、60万円しか戻ってきていませんね。
人に任せて買ったために元本の金額の変動がわからず、「なくなった」と言われて初めて「損をしたじゃないか!」と気付きます。
投資の結果が見えないと安心し、見えると恐怖してしまう。
まさに「どう受け取るか?」によって感情は大きく変化してしまうのです。
一喜一憂を繰り返すだけでは投資は上手くいきません。
ではどうすれば投資で成功できるのでしょうか?
プランと環境の設定
まずはプランと環境を設定することです。
不労所得(インカムゲイン)を得て、経済的自立を達成したいと思ったとします。
そこで最初に「手元のお金を増やすぞ」と思い、キャピタルゲインを増やし始めました。
投資が上手くいかない人は、ここでキャピタルゲインを増やすことが楽しくて止まらなくなってしまい、インカムゲインを増やすことを忘れてしまいがちです。
あとはインカムゲインを得れば良いだけというタイミングでも、目の前にいい取引があるとつい買ってしまいます。
お金をたくさん得て、あなたは何をしたかったのでしょうか?
毎月旅行に行ったり家族でゆっくりしたいという考えがあったのに、いつの間にかお金を増やすことが目的になっていませんか?
お金を増やすことが目的になってしまう理由は、プランがないためです。
何のためにお金を投資しているのか、得た利益をどうしたいのか、
というプランがないため、何のための投資だったのか目的を忘れてしまい、損するまで投資し続けてしまいます。
さらに、プランを設定しても、たいていの方は1~2ヶ月でやらなくなります。
なぜかというと、環境(強制力)がないからです。
環境がないと、儲かったり損をしたりでまた一喜一憂し始めてしまいます。
上手くいかないからと株取引を止めてしまったり、上手くいっているから株を買ったりしてしまうのです。
株を買う比率を決めていたでしょうか?
得た利益でインカムゲインを得る、あるいは再投資するなど、最初から決めていたのでしょうか?
調子が良いからという理由で再投資していないでしょうか?
当初に決めたとおりであれば良いのですが、たいていの場合はずれてきてしまうので、強制力が必要となるのです。
「プラン」と「運用するための強制力が働く環境」がセットでないといけません。
年始に書いた目標を覚えていますか?
多くの方が忘れてしまっていますよね。
目標を立てても、それを強制的に運用するという環境がないから、目標達成できず毎年同じことを書いてしまうのです。
機械だったら継続することができますが、人間には感情があるため長続きすることができません。
だいたい3ヶ月くらいでフォーカスするものが変わってしまいます。
見直ししたりモチベーションを継続するためには、環境や他人の力という強制力が効果的なのです。
一喜一憂しないためのセッティング
例えば100万円の投資で30万円の利益が出ました。
私はこの儲かったお金(30万円)で再投資を行いますが、感情的には既に「消費した」ものと考えます。
例えばブランドバッグを買った、旅行に行った、そして満足した、と考えるのです。
そうすると、面白いことに「消費した」ので失ったという気持ちになりにくくなります。
受け取り方をコントロールしていないと、この儲かった30万円が増えても減っても感情が大きくブレてしまいます。
その感情が次の投資に悪い影響を与えてしまうので注意が必要なのです。
また、私はよく「使い切ろう」と考えています。
例えば毎月のフリーキャッシュフローが10万円あったとしたら、12ヶ月分の120万円を全部使い切って良いというマインドで暮らすということです。
自分の将来を変えるために、自己投資としてセミナーに行ったり株式投資に使ったりしても、なくなったものとして考えます。
これは、土の中に種をまいている感覚です。
しかし、ほとんどの方は、種を蒔いた側からスコップで掘り返してしまいます。
手放すことが出来なくなってしまうんですね。
「手放す」「使い切る」ということを自分で設定するというのは、かなり有効な方法です。
「使い切る」と決めていれば、どう変動しようとも自分の心を揺らすことにはならないからです。
フリーキャッシュフローを丸ごと使うことに抵抗がある方は、パーセンテージを設定してあげれば良いでしょう。
例えば10万円のフリーキャッシュフローの内の30%=3万円分くらいはなくなったと思って、株にチャレンジすれば、その変動は気にならないはずです。
できないというのは、決めることができていないからです。
つまり、気の持ちよう、心の持ちようが緩いということです。
結局、投資で上手くいく人は結果に執着しません。
逆に投資が上手くいかない人は、都合の良い結果しか求めません。
その心持ちの違いが成果にも違いをもたらすということです。
まずは許容できるパーセンテージを設定して、目標と行動を決めましょう。
失敗したときの「いやだな」という気持ちや、上手くいったときの「楽しい!」という気持ちを感じる機会がないと、そもそもどう感情をコントロールするべきかわからないものです。
だから、最初はごまかさず、なくなったと思って投資して、ある程度失敗してみてください。
そうすれば、自分の手放せる許容範囲が自ずと分かってくるものです。