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なぜ「年収700万円の世帯」が老後に破産する確率が高いのか?

皆さん、こんにちは。
園原新矢です。
本日のテーマは「なぜ『年収700万円の世帯』が老後に破産する確率が高いのか?」です。

パーキンソンの法則って?

「パーキンソンの法則」というのを聞いたことがありますか?

政治や歴史の学者さんが提唱している考え方のひとつですが、今回のテーマにはこの法則が影響しているのではないかと言われています。

パーキンソンの法則には、第1の法則と第2の法則があります。

第1の法則 「仕事の量は完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
第2の法則 「支出の額は収入の額に達するまで膨張する」

これらは誰にでも起こりうる心の動きの法則です。


第1の法則

第1の法則は、簡単に言うと
30分で出来る仕事に対して1時間の時間を与えると1時間丸々使い切ってしまうということです。

ある人に、いつもなら1時間ギリギリで出来ていた仕事量の2倍の仕事を与えたら、やはり1時間ギリギリで仕事をこなしたという例があります。

つまり、私たち人間の脳は与えられた時間をすべて使いきるように設計されているのです。

また、例えば「100の仕事を5時間で仕上げて欲しい」という要望を出したとします。

しかし、人の集中の持続時間はだいたい2時間前後くらいと言われているので、5時間をフルに使うことができません。
集中力が切れたり休憩が必要になったりして、達成できないことがほとんどです。

しかし、「20の仕事を1時間で仕上げて欲しい」というと能率がアップし、ほとんどの場合で達成できるのです。

上記のように、このパーキンソンの第1の法則は、仕事の時間を細分化することで問題を解決することができます。


第2の法則

例えば月収15万円でギリギリの生活をしていた人が、あと10万円あれば楽になると思って頑張って稼いだところ、月収30万円まで稼げるようになったとします。

素直に考えれば手元に15万円は残るはずですが、なぜか残ることはありませんでした。
それは、収入に比例して支出が増えてしまったからです。

多くの人が同じような経験をしたことがあると思います。

これまで動画でも何度かお伝えしていることですが、収入の額の上昇に伴って支出の額も上がっていくのです。

「支出の額は収入の額に達するまで膨張する」

第2の法則も、誰にでも起こりうることなのです。

では、年収400万円と年収700万円の例で、何が問題なのか見てみましょう。

年収400万円の方が年収700万円になったら、約2倍ほど収入が異なります。

すると、400万円の時よりも生活は楽になっているはずなのですが、同時に生活水準が上がっていき、700万円まで支出が膨張してしまいます。

働いているうちはそれでも良いのですが、老後の年金生活で、働いていた頃よりも収入が減った時に、一度「高い生活水準」を知ってしまった人はなかなかその生活を変えられないために、破産してしまうのです。

年収400万円の時の生活水準でいれば年金の範囲内で生活費が収まることが多いため破産することはありません。

頑張った人のほうが、年収が上がるとともに生活水準を上げていたため老後もその生活を変えられず、支出の制御が出来なくなりそれが原因で破産する確率が高くなると言われています。

年収700万円の人は、年収400万円くらいの人から羨ましがられたり人よりも良い生活をしているという立場を維持したいという感情が優先されてしまうのでしょう。

世界規模で見れば、年収400万円でも十分豊かなのですが日本という狭い箱の中だけだと、どうしても近い人と比べてしまうのです。

そして、他人と比較することで得られた優越感によって、生活水準を下げることが難しくなってしまいます。

人は身近な人と比較をすることで感情を整えています。
なので、感情が揺さぶられるのは仕方のないことです。

ではそれに対してどのような対策を取れば良いでしょうか。


2つの対策

①お金をたくさん持たない

月並みですが、私も財布に入っていたらその分を使ってしまったりすることがあります。
飲みに行って気前よくおごったりするなど、気が大きくなってしまうんですね。

未来の感情は予測ができません。
なので、お財布にはあまり現金を入れないほうが良いでしょう。

最近はキャッシュレス決済が進んでいますが、これらはあらかじめ使える額を設定しておくのも良いですね。


②銀行口座を分ける

例えばサイドビジネスをしている人が、事業用もプライベート用も同じ銀行口座を使っていたとします。
順調に資金は回っているのに、これから始める新しい事業用のお金だけはなぜか作り出せませんでした。

そこで、銀行口座を事業用とプライベート用に口座を分けたところ、それだけで新しい事業用のお金を捻出することが出来たのです。

つまり、お金の境目がなくなってしまうことが問題だったのです。

仕事で使うお金はこれだけ、プライベート用で使うお金はこれだけと、分けるだけで支出は大幅に減るということを覚えておきましょう。

パーキンソンの法則は、意識している時は誰でも対策できるのですが、忙しくなると無意識になって出来なくなってしまいます。

なので、口座を分ける、強制的に天引きする、家計簿を付ける、税理士に見せるなど何かしらの強制力やトリガーを発動するように仕組みを作ることで、カバーしていくことが大切です。

私たちは「稼げば稼ぐほど良い」と思いがちですが
高収入の人ほど、資金管理の仕組みを作り、支出をコントロールすることが大切だと思います。

この先、年金の額が大きく増えるということは考えにくいので年収が増え続けている人は気をつけてみて下さい。


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