金持ち父さんシリーズを徹底解説!
キャッシュフロー・クワドラントから学べる5つのこと
1つ目の学び「あなたはクワドラントの右側か左側か?」
皆さん、こんにちは。園原新矢です。
今回は、ロバート・キヨサキ氏の著書で、金持ち父さんシリーズの第2弾
「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」から学べる5つのことを取り上げます。
シリーズ2冊目のこの本は、私が最も影響を受けた本です。
その時に得た衝撃とエッセンスは今も私の中に残っていて、
経済的自立をするために、一番役に立った本であったと確信しています。
人生の生き方やお金の稼ぎ方についてどう考えていったら良いのか?
悩んでいる方には、是非読んでいただきたい1冊です。
シリーズ第1弾の「金持ち父さんの6つの教え」もありますので、
まだご覧になっていない方は、ぜひそちらもご覧下さい。
今回は「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラントから学べる5つのこと」の1つ目、
『あなたはクワドラントの右側か左側か?』です。
このコラムは動画でも解説しています。文章を読むよりも動画でご覧になりたい方はぜひご視聴ください。
キャッシュフロー・クワドラントとは?
クワドラントとは、「お金の流れが4タイプに分けられる」ということを表しています。
E= Employee(従業員・サラリーマン)
S= Self Employee(自営業)
B= Business Owner(ビジネスオーナー)
I= Invester(投資家)
恐らく皆さんも、4タイプのどこかに属していると思います。
1つのタイプではなく、2つ以上に属している方もいらっしゃるでしょう。
どのタイプで生活したいか?
これからどこのタイプに行きたいか?
これは自分で選択することができるのです。
キャッシュフロー・クワドラントの
左側というのは「E」と「S」のことを指し、
右側は「B」と「I」のことを指します。
この左側と右側の違いとは何でしょうか?
まず前提として、4つのクワドラントのどこであってもお金を稼ぎ、増やすことが可能です。
ただ、その後が変わってきます。
左側の人たちは、成功すればするほど、忙しくなり自分の時間が無くなっていきますが
右側の人たちは、成功すればするほど、自分の時間が生まれます。
これが大きな違いです。
あなたのクワドラントは?
では自分や相手がクワドラントのどこにいるのか、どう確認するのでしょうか?
それは、言葉を注意深く聞くことで分かります。
私たちはパッと目に入ってくる視覚からの情報に頼ることが多いです。
例えば、痩せてかっこよくなりたいな、と思っていると、
スマートで筋肉があってかっこいい人からの情報は正しい、と認識しやすいでしょう。
自分の理想と同じ見た目の人の言うとおりにすれば、
自分も同じようになるのでは?と考えます。
これはもちろん正解なのですが、
お金の世界というのは目に見えないことが多いものです。
例え目の前の人が「お金持ちだ」と言っていても、見当違いであることもあります。
なので、その人が使う言葉を注意深く聞いてみましょう。
例えば E=Employee(従業員・サラリーマン)は
「安心」「安全」「福利厚生がしっかりしている」などを求めます。
そのため、「きっちりお給料が払われるのか」「勤めている会社が潰れないか」
といった内容の発言をいつも口にしている人は「E」サラリーマンの方が多いです。
S=Self Employee(自営業)は
自分がやった分だけの対価をもらう、と言う方です。
中には、「やってないのに報酬をもらうのは気持ち悪い」と言う方もいます。
お医者さんや弁護士さんなど、
「自分にしかできない」「私以外にできる人はいない」という自信や自負がある方も多いでしょう。
そういった発言をしている方達たちは、「S」に属しています。
B=Business Owner(ビジネスオーナー)は
自分の会社を継いでくれる人や社長になってくれる人を探しています。
なので、優秀な経営者となる「S」の人を探していて、自分はシステムを作るだけだと言う人です。
I=Invester(投資家)は
どれくらいの期間で元本を「回収」できるのか、
どのくらいの「利回り」が出るのかなど数字やパーセンテージ、財務の内容を求めている人たちです。
株式投資をやっている人たちは「自分は投資家だ」と思うかもしれませんが、そうではない場合もあります。(後半で説明します。)
SとBの違い
では、「S」と「B」の違いはなんでしょうか?
2つの大きな違いは「自分がいるか、いないか」です。
Sクワドラント=自営業 というのは、
自分がいないとその会社の収益が回らない状況です。
自分がその場にいて監督したり手伝ったりしないと、
お金を生み出せない状態がほとんどです。
あなたが旅行したりしばらく現場を離れていたら、倒産する可能性もあります。
なので、成功すればするほど忙しくなって、自分の時間は無くなります。
Bクワドラント=ビジネスオーナー というのは
自分が離れていても、例えば1年間旅行に行っていたとしても
旅行から帰ってきたら今まで以上に収益が上がっている仕組み・システムを作った人たちのことです。
Bの人たちは、このシステムをたくさん作り出すので
成功すればするほど、色々な所からの収入が入ってきて、自由な時間が増えていきます。
Bに対してSは、「自分がいないとダメ」という意識があるし、自分に自信があるので全て自分で行います。
そのため、事業を増やしたとしても、チェックする項目が増えたりと益々忙しくなり、身体を壊してしまう人も少なくありません。
それが「やりがい」だと言う方もいますが、自分の人生を食い潰してしまっている方も多いでしょう。
これは、どちらかが偉いという話ではなく、システムの違いなのです。
システムの他にルールや税金、使える税法なども異なります。
トレーダーと投資家
Iクワドラントの勘違いしやすい点は
「トレード」をやっているということです。
株をやっている話をすると、
「投資」というイメージと一気に結びつきますが株取引をしている=投資家 ではありません。
株などのトレードというのは「売買」という「取引」をしているだけであって、
何もしなくても、お金が入ってくる状況ではありません。
自分の時間を使って買ったり売ったりすることでお金を生み出すので、
Sクワドラントと同じことなのです。
では、本当の投資家とは何なのでしょうか?
例えば牛で考えてみましょう。
牛を1頭購入して牛肉に加工して販売する、
というやり方は「トレード」と同じです。
しかし、仔牛を購入して育て、
成長した牛から乳を搾ってミルクを販売し、
牛を購入した金額を回収した後もずっとミルクを販売すれば、
投資した以上の利益を得られるようになります。
このように、元本以上に利益を出し続けるように投資することを
「保有目的のための投資」と言いますが
「トレード」のためではなく、
「保有」するために投資するのが本物の投資家と言えるでしょう。
つまり、「売るために買う」のがトレーダー
「保有するために買う」のが投資家だということです。
B・Iクワドラントになるために
自分がいつも発言している言葉を知ることで、
あなた自身がどこのクワドラントにいるのかが
なんとなく掴めたんじゃないかと思います。
私はこのクワドラントの考え方を知った時、衝撃を受けました。
私もEクワドラントから始めています。
Eクワドラントでは、頑張れば頑張った分だけ、
評価や地位は上がりますが、自分の時間はなくなっていきます。
そんな中、自分が本当にやりたいこと、
人生で表現したいことというのは、一体なんなんだろう?
と考えるきっかけをくれたのがこの本でした。
この本を読んで、自分が現在どこのクワドラントにいて
どこに行きたいのかも決めることができました。
私はそこで、Bクワドラント、Iクワドラントになりたい、とはっきり思ったのです。
そのためにどんなステップを踏めば良いのか、ということもこの本で教えてくれています。
一番良いやり方は
E→S→B→I
「N字型」にステップを踏むことです。
この順に進められれば、皆さんもラットレースを抜け、
自分らしい人生を送ることができる可能性が高まるでしょう。
いきなりEからB、EからIに飛ぶ方もいらっしゃいますが、王道はN字型です。
従業員を経験し(E)、
自分で事業を始め(S)、
その事業をB化し(B)、経営についての知識などを得て企業分析ができるようになり、
他の企業に投資していく(I)
このステップが、いちばん私の心に刺さりましたし、私自身がこの通りになりました。
これらは今も通用するエッセンスだと思います。
2つ目のテーマは「人はなぜ自由より安全を求めるのか?」です。
次回もぜひご覧下さい。