どれだけお金を稼いでも「お金の不安」が消えない理由とは？
皆さん、こんにちは。
園原新矢です。
今回のテーマは「どれだけお金を稼いでも『お金の不安』が消えない理由とは？」です。
お金の不安はなくならない
お金について不安がないという人は、まずいないでしょう。
そしてほとんどの方が、もっとお金があれば心配はないのに…と思っています。
しかし、どれだけたくさんのお金があっても満たされることはありません。
「不安はなくならない」という事実を理解していないと
どんなに稼いでも、どんなに投資してお金を増やしても
いつまでもお金の不安に苛まれることになります。
成功者や有名な芸能人が自死するニュースがよくありますが
何かを積み上げた人というのは、それを失うことが何よりも怖いのです。
つまり、お金を増やせば増やしただけ、不安も大きくなるということです。
お金の不安で特に大きいことは何でしょうか？
多くの人が「お金を失うこと」「お金がないこと」がイヤだと答えます。
「お金がない」という問題は、稼げば解決できる事なので、たいした話ではありません。
しかし、退職金で２千万円もらった後、
それを使い切ってしまう時を考えると怖くなりませんか？
今まで積み上げてきたものがどんどん取り崩されて
失われていくということに、人は耐えられないものなのです。
多くの人が苦しんでいる原因は
「お金の不安をなくしたい」というバイアス（思い込み）です。
「不安」というのは、なくなってはいけないもの。
人は、不安があるから結婚したり子どもを産んだりお金を稼いだりします。
不安はエネルギーであり、前に進む原動力でもあります。
「痛みを避けて快楽を得る」
と言われる通り、人は危機管理能力があるからこそ繁栄してきました。
そんな私たちにとっていちばん重要なことは
「お金の不安はなくならない」という事実を理解することであり、
お金の不安をなくそうという気持ちは不自然であるということに気付くことです。
なぜ不自然なのかというと
「お金の不安がなくなる」ということはあり得ないからです。
人は、笑顔を向けたら笑顔を返されるし、殴ったら殴られますが
その逆（例えば殴ったら笑顔を返されるなど）をされたら気持ちが悪いと感じます。
物が下から上に落ちたら不自然なのと同じです。
これは＜不変の真理＞であり、変わらないモノサシです。
このモノサシを使って色々なものを測ることで、
自分の中で考えがまとまり、決断ができるようになっていくのです。
なので、ぜひ多くの変わらないモノサシを手に入れて下さい。
このことは、頭では理解できても体感していなければ難しいものです。
だから、自分が笑っていないのに「笑ってほしい」と思ったり
お金が欲しいのにお金は出したくなかったり、
時間が欲しいのに時間を出したくないと思ってしまいます。
これは不自然です。
しかし、バイアスがあるため、なかなか気付くことができません。
これに気付くためには、
「今、自分はどういった思い込みに巻き込まれているのか？」
ということを常に意識しなければいけません。
思い込みというのはパワーでもあるので、うまく利用すれば力になります。
例えば、お付き合いしていた人と別れたときに
「自分のせいで…」と思ってしまうと次の一歩を踏み出せなくなりますが、
「相手が自分の価値を全然分かってない」
「自分の価値はもっと高いのに」
と思えば、次の行動ができるようになります。
結局は自分の心の持ちようやバイアスの感覚で
どう受け取るかによって、次の行動が変わってしまうのです。
自分でコントロールできること
私たちがコントロールできるのは、現象ではなく「受け取り方」です。
「受け取り方」しか、コントロールできません。
例えば入院するほどのケガをして動けなくなった人を見て
「かわいそうだな」と思う人もいれば
出兵しないで済んで「ラッキーだな」と思う人もいます。
現象は変えられなくても、意識して受け取り方を変えることはできます。
そうは思えないけど、意識してそう思えるように努力してみることができるのです。
そもそも「お金の不安をなくしたい」という気持ち自体はおかしくありません。
痛みを避けるのが人間ですから。
でも、よく考えたらそれは不自然なこと。
不安を無くしてしまったらロボットになってしまうので、
人が人であるためにも、不安というのはなくてはならない存在なのです。
その不安を、私たちは都合良く「なくしたい」と思います。
ではどうしたらよいのでしょうか？
まず、お金の不安を認めること。
どんなにお金を沢山稼いでも
お金をたくさん積まれても
お金の不安はなくならないんだと認識することです。
その上で、どうすればお金の不安を少しでも軽減できるのかを考え
お金の不安をコントロールして小さくすれば良いのです。
お金の不安を小さくする方法
お金の不安を小さくする方法は2つしかありません。
1．安定的なキャッシュフローを得る
つまり、毎月のお金の流れを得るということ。
安定的な大きな流れが側にあると、人間は安心します。
これだけでも不安はかなり小さくなるでしょう。
例えば1000万円をポンともらうよりも
毎月100万円を10ヶ月間もらえるほうが、安心感があるのです。
実際には1000万円を10ヶ月運用したほうが儲かるのですが、
定期的に手に入る方が安心感は高くなります。
2．コミュニケーションをマスターする
お金は誰かが作った物で人工物です。
だから「お金の不安」というのは、
お金自体に対しての不安なのではなく
実は「コミュニケーションの問題」なのです。
お金というのは、人と人の間にあるものなので
「誰かの問題を解決する力」または「その人の必要を満たす力」を提供することができれば
お金が手に入り、食べていくことができるのです。
「お金持ちだから不安がない」というのは不自然なこと。
お金が全然なくても、お金の不安から解放されている方もたくさんいます。
その差がなんなのかを認識するためには、
ただ勉強するだけでは解決できません。
自分のバイアスや思い込みに気付き、そこから始めること。
お金の勉強のファーストステップとして、覚えていて欲しいと思います。
