投資で含み損を抱えている人へ
皆さん、こんにちは。
園原新矢です。
本日のテーマは「投資で含み損を抱えている人へ」です。
負けを認めるが勝ち
大きな含み損を抱えてしまい、売却しようか迷っている方もいるでしょう。
「もう少し待って株価が戻れば損はしない…」
とか
「でも…さらにコロナ禍のように株価が急落したらどうしよう」
など、気になって悶々としているかもしれません。
結論から言ってしまえば、
さっさと負けを認めたほうが勝ちです。
自分がやったことの負けを認めるという癖を付けないと、将来大きな損をする可能性もあります。
含み損の商品を持ち続けていて、たまたまラッキーで価格が回復したとすると、
次に同じような局面がきた時に、また同じ事を期待します。
すると冷静な判断が取れなくなり、
これが悪癖となって「塩漬け」にしてしまいます。
そして次はそのまま大きな損に繋がってしまうかもしれないのです。
もし仮に撤退したとして、その後価格が戻ったとします。
その時に「悔しい…戻るなら持っておけば良かった」と思うのは、結果論でしかありません。
後悔するのではなく、撤退したという経験を褒めるべきなのです。
撤退できた自分を受け止めることができれば、次の取引で活かすことができます。
受け止め方をコントロールする
株価が下がって保留(塩漬け)していて、いちばん怖いのは株価が戻った時です。
「戻った!やっぱり長く持てばいいんだ!」と思うかもしれませんが
それは“たまたま”でしかありません。
投資額が5万円や10万円の時に、
たまたま戻ってくれて損をしなかったとしましょう。
その後、年齢とともに収入が増えて、
100万円、1000万円、2000万円クラスの投資をしようというときに、その悪癖が出てしまったらどうでしょうか?
損を取り返すまでは…と待ってみて
株価が10分の1になってしまったら??
考えたくもありませんが、目も当てられないような状況に陥ってしまうほうが、よほど恐ろしいと私は考えます。
含み損を抱えている人がコントロールできる部分は
「受け取り方」しかありません。
悶々と考えている時間はもったいないし、
損切りできない間はお金がロックされている状態です。
なので、受け取り方を意識して、潔く負けを認めましょう。
投資は「この1年だけ勝てば良い」というものではありません。
年をとって高齢になっても、子や孫に残していくような運用をするものです。
ということは、長期的な運用の中で、
致命的なミスが起きないようにすることが最も大切です。
価格が戻ろうが下がろうが、経験を次に活かせないほうが危険です。
目の前のお金がなくなるという実損よりも
将来、また同じミスをしてしまう機会をなくしましょう。
お金は紙切れだということを今一度思い出してください。
負けても取り返せる可能性はあるし、命が取られる訳ではありません。
ここで英断したことこそが自分の経験として刻み込まれ、
次の取引の時には、塩漬けして悩むような事態になる前に、撤退ができるようになるでしょう。