金持ち父さんシリーズを徹底解説!
キャッシュフロー・クワドラントから学べる5つのこと
2つ目の学び「人はなぜ自由より安全を求めるのか?」
皆さん、こんにちは。園原新矢です。
今回は、ロバート・キヨサキ氏の著書で、金持ち父さんシリーズの第2弾
「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」から学べる5つのことより、
『人はなぜ自由より安全を求めるのか?』です。
前回の「あなたはクワドラントの右側か左側か?」をまだご覧になっていない方は、ぜひそちらもご覧下さい。
このコラムは動画でも解説しています。文章を読むよりも動画でご覧になりたい方はぜひご視聴ください。
クワドラントの左側を求めてしまう理由
前回お話ししたESBIのクワドラントの中だと
左側のESに当たる人が90%ほどで、
右側のBIに当たる人はわずか10%ほどだと言われています。
E= Employee(従業員・サラリーマン)
S= Self Employee(自営業)
B= Business Owner(ビジネスオーナー)
I= Invester(投資家)
今回のテーマでもある
「人はなぜ自由より安全を求めるのか?」の答えは
「自由より安全を求めるように教育されてきたから」です。
私たちは、幼いころから義務教育や家庭内で
いろいろなことを教わってきましたが、
その中で安定した仕事に就くことを目的とした教育を多く受けてきました。
最初は、幼稚園・小学校・中学校で学問的教育を教わります。
次に高校や大学では、専門的な教育を受けます。
これは、専門的なスキルを身に付けることで、
「確実に安定した仕事に就く」ということをゴールにしているためです。
90%の方がE・Sの家庭に生まれているので、
B・Iのことを教えてくれる人など周囲にはいません。
自らそういう場に行くことがない限りは、
考えるきっかけすら与えてもらえないのです。
ここまでは皆さんのせいではありません。
無意識のうちに自由よりも安全を求めてしまうのは
幼い頃からそう教えられてきたからです。
この状態で社会人になり、働き始めて3年くらい経つと
「あれ?このままでは自由にならないな」と不安になったり、
お金の問題が出てきて、初めて「何とかしなければ」と行動し始めます。
しかし、安全より自由が大事だと気がついても、
ほとんどの方は「左側(のクワドラントの)から右側(のクワドラントの)に行く手段」がわからないのです。
なので、多くの方が行動に移すのは「転職」です。
もっと収入の高いところ、もっと稼げるところに行かなければ
と思って転職をする方がほとんどでしょう。
いくら稼げるか?福利厚生はどうか?
などにフォーカスをあてて、
より良い企業へ転職することが大事だと思い込みます。
しかし、転職というのは、このESBIの表でいうと、
「E」の場所でぐるぐる回っているだけです。
なので、左側の世界から抜け出すことができません。
転職直後は希望に満ち溢れているでしょう。
ところが、仮により良い条件の会社へ移ることができたとしても
そのまま左側に属しているだけなので、転職前と何も変わりません。
稼ぎは多くなっても、経済的自立への変化は何も起きないのです。
変化を起こすためには右側に行かなければなりません。
では、右側に行くためにはどうすればよいでしょうか?
クワドラントの右側に行くために必要な考え方
私たちは、「安定」を求めるようにできていますが、
経済的安定を手に入れるためには、右側に行くしかありません。
右側に行くときに必要な考え方は、
今までの義務教育などでは学んでこなかった、
「ファイナンシャル・インテリジェンス」=お金の知性が必要です。
これを教えてくれる方は、
周りにほとんどいなかったと思いますが、
ここに時間とお金を使わないと変わることはできません。
大事なことは、転職をすることよりも
空いた時間をどう活用するかです。
仕事と仕事の間、例えば土日の休みの時間などを使って
お金の知性を学び始める必要があります。
最初は教育にお金と時間を投下しましょう。
どうにかして空き時間を確保し、
キャッシュフローについて勉強する
ファイナンシャル・インテリジェンスを磨く
右側のクワドラントについて知ってみる
ということが、はじめの一歩になります。
ファイナンシャル・インテリジェンスとは、
お金をどれだけ稼ぐかの能力ではなく、
・お金をどれだけしっかり管理できるか
・お金をどこに流すか
・お金をキッチリと管理して回すことができるのか
という能力の事を言います。
この能力がなければ、いくら稼いでも意味がありません。
このファイナンシャル・インテリジェンスを磨かないと、
働いて入ったお金を入った分だけ使ってしまうという流れが繰り返されます。
右側に行くためには、みなさんの考え方を変える必要があるのです。
これが2つめに教えてくれている内容です。
次回は「ビジネスシステムを手に入れる」についてお話しします。
次回もぜひご覧下さい。